fstabの設定を間違えて起動しなくなる
ちょっと記述を間違えただけで起動しなくなります。USBメモリのマウント位置固定するときに綴りがちょっと違っただけなんです。システムのファイルシステムじゃないから起動しなくなることはなかろうと、たかをくくってよく確認しなかったのが悪いんだけど…
起動してくれったっていいじゃないかよー
これを治すにはシングルユーザモードに切り替えてから編集するのが定石ですが、これが結構面倒くさい。
通常の手順は、
WindowsでSDカードを読み込む
cmdline.txtの行末に"init=/bin/sh"を追記
シングルーユーザーモードで起動
ルートフォルダーを再マウントする
#umount /#mount -o remount,rw /dev/mmcblk0p2 /
問題箇所を修正
シャットダウンする
再びWindowsでSDカードを読み込む
cmdline.txtの行末に"init=/bin/sh"をコメントアウト
RaspberryPiにSDカードを戻す
RaspberryPiを起動
nasを使うと簡単
NASにUSBカードリーダー経由でSDカードを接続
PCから認識されたNASの『USBディスク』を開く
問題箇所を修正
アンマウントする
RaspberryPiを起動する
Windowsを使った場合のSDカードの動きを見ると
RaspberryPi→WindowsPC cmdline.txtを編集
WindowsPC→RaspberryPi 問題箇所を編集
RaspberryPi→WindowsPC cmdline.txtを編集
しかもこの手順が問題が解決されるまで繰り返されるわけで、問題箇所がすぐにわかっていれば1回で終わるものの、何度も繰り返すと嫌になること間違いなしです。しかも、ルートフォルダのアンマウント、マウントも面倒だし、RaspberryPiの起動を待つのもまた面倒。
でも、NASならSDカードを差し込んでPCで編集。外してRaspberryPiに差し込んで起動するか確認するだけ。あーーらくちん♪
そういえば。。。
ハードディスクが連続して壊れた…昔の事件の話
ちなみにいま使っているNASはSynology DS418です。
ドライブベイが4個あります。ハードディスク1ドライブから運用でき2ドライブでミラーリングが始まり、ハードディスク追加で容量が増やせるのでいいですね。
4T+4T+8T+16T+32T+64Tの順で増やすと効率が良さそうです。毎年1個づつ追加入れ替えとか。でも、そんなペースでHDDの容量も増えないかw
ここで、NASに使用するハードディスクは同じものに揃えたほうがパフォーマンスがいい。という話もあるけど、パフォーマンスよりもデータの永続性の方が大事だと思います。同時期に同じハードディスクを購入すると同じロットになり特性は揃えられますが、もし設計上のミスがあり時間が経って故障が出るようだと、同時期にハードディスクが故障します。かつて富士通やSeagateのハードディスクで使用されていたLSIの封止材に問題があり、同時期にハードディスクが壊れていくということがありました。それを経験すると同一ロットで揃えるのは非常に怖いですね。なので性能は二の次、メーカー・ブランドを変えて構成していっています。
詳しくはこちら→ 失敗事例 2000年 LSI封止材事件
当時、超大問題になりました…。
概要は
ICパッケージのモールド材のエポキシ樹脂を難燃化するために添加したリンが吸湿により燐酸になり,パッケージのリードのメッキの銀がマイグレーションを起こしてリード間でショートを起こすというもの
もともと難燃剤としては臭素が使われていたが,塩素,臭素といったハロゲン系の元素を燃やすとダイオキシン系の有毒ガスが出ると言うことでハロゲンを使わないという動きが広がっており,これに応じて材料をリンに変更
ただ、この問題は更に広がり
問題となったパッケージ封止材は,合計で1000トンも出荷されており、LSIの数に換算するとおよそ10億個と推定される。HDD用LSIはその一部に過ぎず,ケーブル・テレビのセットトップ・ボックス用LSIやパソコンのメインボードに実装されたLSI,LSIテスタ用ICなどでもトラブル例が報告されており、今後他の電子製品にも波及する危険性がある。
失敗事例 2000年 LSI封止材事件より
あちこちで電子機器の故障が頻発していたという。あな恐ろしや。
ということで、同じカゴに卵を全部入れないのが得策です。
あああーー大事なデータ NASの箱に全部入れてるーーー(笑)